催眠術による過去世体験


催眠術テクニックイメージ画像
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 人間が顕在意識とは別に無意識下にある潜在意識をもっていることは、周知のことである。我々の表面上に出ている意識は氷山の一角のようなもので、たとえるならば水面上に姿を見せている部分が日常生活で使用している領域であるが、それは全体のごく一部にすぎず、大部分は潜在意識であるといわれる。 

 その無意識の中には、いままでの人生で体験したこと、考えたこと、学んだこと、聞いたこと、読んだことのすべてがハードディスクの奥深くに記録されているのは無論のこと、前世、さらには前々世と、一人の個性として体験したことのすべてが記録されているという。

 

 ということは、理屈の上では少なくともそれらを思い出すことは可能であるといえる。現に催眠術には「遡及⇒そきゅう」といって、催眠状態の被験者の過去世をかなりの時代までさかのぼることが出来るテクニックがあるという。

 

 でも、それはあくまでも理屈の上では可能であるということであって、催眠中の被験者の人が語ることがそのまま事実であるかのように、判断するのはあまりにも軽率すぎる。少なくともそれらが真実であることを立証する証拠は、歴史的書物に載っていない限りは調べようがないのである。

潜在的願望

 医師たちがよく見かける現象として、麻酔をかけられた患者が話すうわ言のなかに身内すら知らない内容がある。その中身は千差万別である。検証するならば、日ごろ見たり聞いたり読んだりしている他愛もない、それも特段気にも留めていないことが記憶のひだにあって、それが上位中枢の管理管轄から何かの拍子に管理者の手を離れて霊体に移って、勝手な行動をとっていると霊的研究者は言う。

 

 しかし、同時にこのことは潜在的想念の隠された威力を暗示しているともいえる。古代霊シルバーバーチは次のようなことを言っている。

 

  「いわゆる「遡及」によって前世とコンタクトできることは否定しません。が必ずしもそうでないところに問題があります。それというのも、人間の精神的能力に膨大な可能性が秘められていて物質的な地上の人間には到底その奥深くまで掘り下げることはできないからです」

 

  「想像力もありますし潜在的願望もあります。霊によって憑依されている可能性もあります。つまり、そうした要素すべてを考慮しなければなりません。催眠中に体外離脱が起きてその間の一連の体験した記憶が印象づけられていることもあります。こうしたことは過去世を思い出していることにはなりません」  

スウェーデンボルグは生まれ変わりを肯定していない!

  「因みにスウェーデンボルグは生まれ変わりを肯定していません。霊の憑依現象と捉えていて、霊が勝手に言っているにすぎないと考えています」

 

 さらに言う。

 

 「施術者がいかに真面目であっても、催眠術による前世への遡及行為は用心に越したことはありません。催眠術の基本は「暗示性」にあります。したがって施術者の発言・発信はある程度控えめに受け取らないといけません。被験者は必ずしも暗示どおりに反応しているとはかぎらないからです」

 

 米国心霊史上最大の霊能者といわれたD・D・ホームが次のようなことを言っている。

 

  「ここで指摘しておきたいのは地上の人間は、輪廻転生を今の自分にはない一つの栄光に憧れる気持ちから信じている場合が多いということです。いわば、コンプレックスの裏返しなのです。今の自分はうだつが上がらない。でもかつての時代の自分は高貴な身分であったのだと信じたい気持ちの表れでもあるのです」