第四章 死後の人間・霊
霊界に入るイメージ
霊界に入るイメージ

 『霊界日記』にはスウェーデンボルグが回想した記録がある。「そしてついに、ひとりの霊が私にわずかな言葉で語りかけた。彼が私の思いを読みとったことに仰天した。そのあと私の心が開かれ、霊たちと話ができたときにも、大いに奇異な感を抱いた。そのとき霊たちも同じように、私が驚いたことに驚いたのである」と記されている。 

新参の霊は、まだ地上に生きていると思っている

 霊との意識的なコミュニケーションが開かれるときの驚きは、死んで間もない霊となった人間にも同じように起こるようだ。スウェーデンボルグは霊界になじむようになってから死後、霊界に入って来た新入りの霊との興味深い対話を残している。

 

 霊界に新しく入って来た霊になりたての人が、私や霊が霊魂について話すのを聞いて、

「霊って何ですか?」

 と尋ねた。彼はまだ、自分が地上に生きていると思っていたようだ。少し事情を説明したのち、私は彼に告げた。

「あなたは今やひとりの霊です。あなたはそのことを、自分が私の頭上にいて大地の上に立っていないという事実からお分かりでしょう」

 そうして私は彼に、この揺るぎようもない現実を受け入れることができるかどうかと尋ねた。すると彼は恐怖で顔がひきつり、「私は霊だ、私は霊なんだ!」と叫びながらその場から去っていった。